店長コラム

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おすすめの本

  改訂版

 

 嵐山あたりの史跡と伝説と古典文学を訪ねて

                                        京都の史跡を訪ねる会編

                                   1,050円(税込)

        

  本の題名の通り嵐山界隈の史跡や伝説などを写真と共に訪ねます。

 

               

                    付録 嵐山散策地図・POST CARD

                            

周辺情報:渡月橋

嵐山の桂川に架かる全長250mの橋。渡月橋の南にそびえる標高375mの「嵐山」は春の桜、秋の紅葉の美しさで有名で、渡月橋は嵐山地区の景観を代表する橋と言えるでしょう。桂川はこの渡月橋を境に、上流は大堰川あるいは保津川と呼ばれることもあります。

平安初期の承和3年(836)、空海の弟子の道昌僧正が大堰川を修築したおりに、現在の渡月橋より200mほど上流に橋を架けたのが渡月橋の最初であるとされています。葛野橋、あるいは法輪寺橋とも呼ばれていたこの橋は、朱丹に塗られ、天竜寺十景の一つに数えられていたようです。

それから四百数十年後、亀山上皇が曇りのない夜空に月がさながら橋を渡るようなさまをみて「くまなき月の渡るに似る」と感想を洩らしたことから、「渡月橋」とよばれるようになりました。

渡月橋は応仁の乱での焼失、洪水での流失などで幾度か架けかえられ、1606(慶長11)年に嵯峨の富豪である角倉了以が現在の位置に架けたとされています。現在の橋は昭和9年にコンクリート杭、鋼桁に改修されたもので、木製の桁隠しや高欄は木製の様式を使い旧態の保存に努められています。